16世紀の後半に、ファルネーゼ枢機卿がイエズス会の母教会として創建した。ヴィニョーラが設計し、ジャコモ・デッラ・ポルタが完成させた盛期ルネッサンス建築。内部はヴィニョーラのプランどおりに完成され、その後バロック時代に壁面や天井を装飾した。
ベルニーニが通った教会である。
ベルラルミーノ枢機卿の記念碑
Monument to Cardinal Roberto Bellarmine
モントーヤの肖像と並ぶ初期肖像の代表作
ベルニーニは40年間イエズス会の総本山ジェズに出かけて善き死(ヴォナ・モルテ)同信会が主催して毎週金曜日に行われた祈とうに参加し、また週に一度は聖体を拝受したのである。この善き死同信会というのは1648年に創設された信者の集まりだが、これが組織された背景には、1620年に出版されたイエズス会の総長を務め神学者としても名高かったベルラルミーノの著書「善く死する術について」の影響があるといわれる。
BERNINI p218
天井画「イエスの御名の勝利」
1679 弟子のジョヴァンニ・ヴァティスタ・ガヴァッリの作